『ドラゴン、火をはくのはやめて!』(ポプラ社)2022年12月
上野与志:作 ヒョーゴノスケ:絵
ぱっと見、今時のファンタジーものっぽく見えますが、
意外と歯ごたえのあるストーリーが、
大人にも考えさせられるところがあったりする絵本です。
国を豊かにするためにドラゴンに火を吐いて貰うことにした国王、
一時的に国は豊かになりますが、火を吐き続けるドラゴンの影響で灼熱の国に、
子ねこのミューと子どもたちは、ドラゴンに「火をはくのはやめて」と訴えに行く物語、
物語の途中で、歌を歌うシーンがあったり、
群衆劇のような要素もあったりして、
物語として読んでいて楽しいのですが、
その裏には、グレタ・トゥーンベリさんのように、
大人達の温暖化対策に業を煮やし、
立ち上がった子ども達の姿が重ねられているとのこと、
読み終わったあとに、この話を知って納得しました。
絵本としては、ちょっと長めの文章なので、
親子で、一緒に読んで、この絵本の裏側に在るものについて、
一緒に話をする時間を作るのが良いかと思います。
コメントを残す