『ドクルジン』 (亜紀書房) 2019年7月
ミロコマチコ :作
ミロコマチコさんの本は、どの作品も手に取ると、
不思議な力強さに溢れているなと感じます。
この作品『ドクルジン』もそうです。
そもそも、ドクルジンが何者なのか、
本の帯には『巨大生命体・誕生』とありますが、
地球に暮らす、多くの生命の集合体なのかな、
と僕には思えたりします。
文章中の「ドクルジン」の繰り返しは、
良いリズム感を生み、そのイメージは、創世神話のようでもあります。
この世界に暮らす様々な生き物たちの根幹には、
一つの生命体の存在がある、
そんな風にも読み取れる絵本です。
とはいえ、子ども達は僕がどんなに理屈を言ったって、
そんなこと聞いているわけでは無く、
ただ、心地よいリズムと迫力のある絵に圧倒されつつ、
楽しむ、そんな絵本です。
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