『だくちる だくちる ~はじめてのうた~』(福音館書店)1993年11月
V・ベレストフ:原案 阪田寛夫:文 長新太:絵
長新太さんと言えば、ナンセンス絵本のパイオニアであり、
今でも『キャベツくん』などの絵本は、
ロングセラーになっています。
そんな、長新太さんが、詩人の阪田寛夫さんと組んだのが、
この『だくちるだくちる』です。
シルエットの恐竜はイグアノドン、
太古の地球で、
小さな翼竜と友達になったことで、
喜ぶイグアノドンの嬉しい、気持ちを「だくちるだくちる」という
独特の音と、リズム感で表現しています。
僕には、この「だくちるだくちる」というリズムが、
太古の地球の鼓動のようにも聞こえてきます。
先日紹介した『ドクルジン』が個の創世神話であるのなら、
こちらの『だくちるだくちる』は、共生が生まれた瞬間なのかな、と思ったりして、
絵本の中で、勝手に繋がりを感じて盛り上がったりしています。
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