『三びきのやぎのどんけろり』(化学同人社)2023年3月
マック・バーネット:作 ジョン・クラッセン :絵 青山南:訳
ブックハウスカフェで、この絵本を見たとき、
最初に思ったのは、
「これまた、やり玉に挙がりそうな本が出たもんだ」
と言うことでした。
表紙とタイトルから分かるとおり、
『さんびきのやぎのがらがらどん』と同じ民話をモチーフにした作品です。
同作と言えば、ロングセラー絵本のひとつで、
図書館などでいわゆる「良い絵本」の例として紹介される作品ですから、
この絵本もきっと、図書館では『さんびきのやぎのがらがらどん』と比較されて、
ああじゃない、こうじゃないと、言われることは必死でしょう。
けどねぇ、元々ノルウェーの民話な訳ですから、
誰がどのように絵本にしても良いわけですよ、
ですから、どっちが優れているとかっていう議論は、
あまり意味が無いのかなと僕は思っています。
この作品の良いところは、僕らの知っているストーリー展開を
「あっ!」っと驚く形で持って行くところでしょう。
それに、ジョン・クラッセンさんの絵がぴったりとはまっています。
個人的には、この民話の絵本だけのおはなし会を企画してみたい、
そう思わせる作品でした。
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