絵本を誰に手渡すかというのは、
中々難しい問題です。
何しろ沢山の絵本が出版されていますし、
それぞれの絵本に作家の思いが込められており、
その思いは、必ずしも子どもに向けられているものではない事もあります。
かつては、絵本=子どものためのものと言うイメージでしたが、
ここ10年位の中で、大人のための絵本というのも随分と増えましたし、
大人向けの絵本の中には、読んだときに
「子どもに伝えたい」と思わせるような作品も多くあります。
けれども、そこで少し立ち止まる必要があります。
果たして、その絵本が子どもにメッセージを伝えるのに適しているのかを
今一度、確認しておくべきです。
子どもに対して、言葉が難しくないか、
本当にその絵本が、子どもに最適な解なのか、
読み返してみるべきでしょう。
大人の知識で見た絵本と、
子どもの視点はズレが生じています。
そのズレを理解したうえで、
絵本を手渡すべきなのです。
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