こっちとあっち(クレヨンハウス)2023年1月
谷川俊太郎:作 樋勝朋巳:絵
『たいこ』や『チキカングー』
などの楽しいリズム絵本を手がけている樋勝朋巳さんと
谷川俊太郎さんのコンビによる絵本、
こっちにいるぼくとあっちにいる友だち、
なかよしだから、
あっちに行ったり、こっちに行ったりして、
遊んでいるけれども、
友だちがいなくなってしまうと寂しいし、
けんかしたり、仲直りしたり、と、
言葉の対比を繋いでいく詩の絵本となっており、
どちらかというと、小さいお子さんから楽しめる絵本となっています。
子ども達の成長の中で、
友だちとの関係性の変化は、あたりまえの出来事ですが、
それを谷川俊太郎さんが言葉にすると、
シンプルですが、子どもだけではなく、
今の私たち大人に向けたメッセージのようにも見えてきます。
互いの関係性は、常に一定ではないのたからこそ、
距離を取り、冷却する時間が必要だったりするのです。
そんなシンプルなことが、出来ない大人が最近増えているような気がします。
何かあれば、相手をおとしめ、足を引っ張る、
そんなことしても互いにプラスにはならないでしょう、
大切なのは、距離感と節度、
大人は、この絵本から学ぶことが多そうです。
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