『オリヒメ 人と人をつなぐ分身ロボット』(子どもの未来社)2023年1月
加藤悦子:文
皆さんは「OriHime(オリヒメ)」と言うロボットの存在を知っていますか?
分身ロボット「OriHime」は、人と人を繋ぐロボットのコンセプトの元、
インターネットを介して、遠隔操作が可能なコミュニケーションロボットです。
「OriHime」の登場により、大きく変化したのが、難病などにより寝たきりとなった人たちの
コミュニケーションの世界が大きく広がったことです。
東京にある分身ロボットカフェDAWNでは、多くの分身ロボットが働いており、
そのパイロットは、外出困難者のかたがたです。
社会参加の新しい形として注目されており、
近年では、テレバリスタという、遠隔操作でコーヒーを入れることが出来るロボットまで登場し、
その可能性を広げているところです。
そんな、ロボットを開発した吉藤オリィさんについて、写真絵本が出版されており、
購入しました。
分身ロボットカフェDAWNの解説から始まり、
OriHime開発に至った、オリィさんのこれまでの経験や、思いが描かれており、
日々の生活や、学校などでは、知る機会の少ない、
こういう世界を取り上げることは、
子ども達に新たな興味の分野を広げるきっかけになることは、
十分に意味のあることです。
最近、なかなか取り上げられない人物に関する伝記絵本の出版が増えたりしていますが、
こうやってリアルタイムで、最先端の活動をしている人について、
子ども達に知る機会が作れるのも、絵本の良いところではないでしょうか。
コメントを残す