『一年一組せんせいあのね ~こどものつぶやきセレクション~』
(理論社)2023年5月
鹿島和夫:作 ヨシタケシンスケ:絵
1980年代に小学校の先生だった著者が、
子ども達とのやりとりに使った「あのね帳」のなかから、
子ども達のつぶやきを拾った作品、
1981年に出版されたものは、
子ども達の写真と灰谷健次郎さんとの対談で構成されていましたが、
ヨシタケシンスケさんのイラストによって、再構成されて出版されました。
子ども達の瞬間瞬間のつぶやきをとらえ、
こちらがクスッと笑ってしまうのは、子どもの本当の気持ちだからでしょう。
僕も、子ども達と絵本を読んでいると読み終わった後に、
その絵本を広げで熱心に目を向けている風景に出会うことがあります。
そして、しばらくすると「あのね」ということばからはじまる、
子ども達の物語が始まるのですが、
これが、聞いていて楽しい、楽しい、
子ども達のお話しは、絵本に限らず、
自分のこと、家族のこと、
その話している表情は、
時に楽しげであったり、
時に何かにとりつかれているようだったり、
とにかく、話をすることに夢中です。
時には、家族の秘密(お母さんの年齢とかね、)
を僕に話し出す子どももいて、
ちょっと困ったりするのですが、
それを含めて、やっぱり絵本から始まるコミュニケーションの力に
素晴らしいなぁ、と思ったり、
良いなぁ、と思ったりします。
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