『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』
(童心社)2023年5月 渡辺朋:文 高畠那生:絵
日本児童文学者協会と童心社の主催する、絵本テキスト大賞
第10回の受賞作が、この絵本なのですが、
「テキスト大賞」なので、絵本の文章を作成し、
応募する賞レースな訳ですが、
この絵本のテキストを読んで、
「大賞!」と決めた審査員の皆さんには、
すごい!の一言しかありません。
白いドレスを着た少女が、
レストランでドレスにケチャップをこぼした事から始まる。
物語は、
少女の『ががががーん』という心理描写から、
それを見たお母さんの「げげげげーん!」と言う驚き
お母さんの様子を見た見たお父さん「ぞぞぞぞーん!」と言う恐怖、
擬音の連鎖だけで物語が進んでいってしまいます。
そして、物語は終盤にいくに従い
「なぜ?」「どうして?」という読者の混乱をよそに
ものすごいスピードで進んでいきます。
子ども達は大受け、大人達は大混乱の
新たなナンセンス絵本ですね、
この絵本のテキストだけを見て「これだ!」と目をつけた
内田麟太郎さんをはじめとした、児童書に携わる人たちは、
さすがだなぁ、と関心しかありません。
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