どうも絵本の世界では、
トラは腹ぺこに描かれることが多かったような気がします。
ライオンは威厳たっぷりに描かれていることが多いのに
トラは今ひとつなのは、たてがみの差なのでしょうか?
『トラのじゅうたんになりたかったトラ』
は、腹ぺこのトラの究極かもしれません。
なにしろ、このトラは腹ぺこすぎて命の危険も顧みずに
人間の住居に侵入し、トラの絨毯に擬態して
夜な夜な、キッチンをあさるというとんでもない行動に出てしまうのですから、
無鉄砲というほかありません。
その上、食べ過ぎて太り始めて、
家人に疑われるという、あまりの無計画さに、
突っ込まずにはいられません。
子ども達もそんなトラのアホさ加減を思い切り楽しんでくれるので、
読んでいて楽しいのですが、
何でこんなにアホな子が自然の中で生き残れたのか、疑問に思えてくるレベルです。
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