僕は10年くらい前に公共図書館で司書として仕事をしていました。
そのときに読み聞かせを行うルールとして
1.声に抑揚をつけすぎない
2.子どもに感想を聞かない
というようなことをすごく言われて、仕事をしていました。
とは言っても、子ども達と絵本を一緒に読むことで、
読み手の側も子ども達の感情に引っ張られて、
楽しくなってしまうことは、多々あったりして、個人的には、
「何でこんなに楽しいのに、声に表情をつけてはいけないのだろうか、」
と疑問に思ったりしていました。
そんな思いを吹き飛ばしてしまうのが、この
『スパゲッティのうた』(あかね書房)2021年9月
ぺこみそ(はらぺこめがね×DJみそしる):作
です。
なにしろ絵本のなかに「音読記号」という絵本を読むための記号が書いてあるのです。
時には「おちついて」とか、時には「すきなひとを おもいながら」とか・・・
そうなんですよ、子ども達と絵本を読む時間って、生き物なんだから、
その時の感情に合わせて、読み方が変わったっていいじゃないですか、
読み手だって、聞き手だって、一緒に楽しんだ方が、
絵本だってきっと楽しいはず、
そんな、絵本の読み方を具体的に書いている一冊です。
さぁ、皆さんも手に取って、音読記号に合わせて、絵本を読んでみませんか?
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