お父さん、お母さんに絵本に関するお話しをする機会がたまにありますが、
その時によく「良い絵本って何?」みたいなことを聞かれることがあります。
「良い絵本」とネットで検索すると、
学校図書館協会の「よい絵本」の選定事業の記事や
よい絵本の条件を示したサイトを見ることができます。
サイトの中には、「ほんもの・よいものでなければ・・・」なんて文書もありますが、
絵本に本物とそうじゃないものが在るのでしょうか、
そもそも「物」として考えれば、絵本の定義は、
「絵と文章の組み合わされている本」な訳ですから、
個々に本物、偽物が在るはずはなく、
これまたよく分かりません。
食べ物になぞられて
「栄養価や添加物の使われていないものを子どものために選ぶのだから、絵本だって同じです。」
っていう話もたまに聞きますけれども、絵本に添加物が入っているという表現も
僕には、しっくりきません。
これはあくまで僕の見解ですが、
「よい絵本」というのは、子ども達一人一人によって違うし、
それぞれの家庭の環境によって異なるのではないかと考えています。
そもそも、子ども達は自ら絵本を選ぶことはできません。
親御さんをはじめとした大人たちから、絵本を手渡されない限り、
絵本を知ることはできません。
ですから、子ども達が絵本を手渡された時の環境を含めて、
絵本の価値が決まってくるのだと考えます。
お父さん、お母さんに絵本を買って貰った思い出、
お父さん、お母さんに絵本を読んで貰った思い出、
大切なのは、そういった思い出の中に絵本がきちんと存在していることが大切なのだと僕は考えています。
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