2月9日(日)、絵本文化推進協会に依頼をいただいた事で始まった、
行田市を本拠地として様々な活動をされている、忍郷友会の皆様が開催する
読書推進運動の一環として『絵本の現在地』と言うテーマでの講演をさせていただきました。
戦後絵本の草創期から、図書館とおはなし会、読書推進運動の歴史を遡ることで、
図書館のおはなし会がどのような形成過程を辿っていったのかを辿りつつ、
絵本というメディアが日本の中で成長してきた過程を重ねることで、
絵本と図書館、おはなし会という3者がどのように影響し合ってきたのか、
そして、コロナ禍を経ておはなし会というイベントが
必ずしも図書館などの公共施設で行われるものでなくなったことが、
図書館、特に児童奉仕という分野において、
今後どのように影響していくのか、
そんなことをお話しさせていただきました。
特に、近年のちいさな出版社の絵本に注目し、
大人も良く知らないが、社会的には重要な出来事をテーマにした絵本や
読書のバリアフリーに新たな可能性を提示した絵本などを紹介することで、
子どものために絵本を読むのであれば、
大人が、絵本から社会が抱えている課題を知ること、
難しい、関係ないと、目を背けるのではなく、知ろうとする姿勢と、
子どもと共に学ぶという姿勢が大切だと言うことをお話しさせていただきました。
開場には50名程度の皆様も足をお運びいただき、
途中休憩を挟みつつ、お話しをさせていただきましたが、
休憩中にも展示していた絵本を手に取り、
御質問をいただく事も多く、
講師を務めさせていただいた、僕にとっても学び、気づきのある時間でした。
このような機会をいただいた忍郷友会の皆様に感謝、感謝です。
コメントを残す