さよなら、理不尽PTA!


『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)2021年11月
大塚玲子:著 おぐらなおみ:絵

絵本の仕事で、PTA関係の方にお呼ばれすることもあり、
少し前に話題になっていたPTAの会員数の減少に関する問題を
口にされる保護者の方もいらっしゃいますので、
何かの時に役に立つかもしれないと思い購入、読了しました。

僕も娘さん、倅さんが小中学校の頃には、
PTAに関するお仕事を(ほんの少しですが)
しなければならないときもあって、
基本、集団行動が苦手なので、「めんどくさいな」と
思っていることがありました。

本書では、PTAが任意団体でありながらも、強制的に加入させられる雰囲気を持った団体である事を指摘し、
会則等の整備を行い、PTA自体の目的を明確化すること、を第一とし、
事業の見直しやIT化による省力化により、無理のないかたちで子ども達を見守る
保護者の活動として本来なすべき事に注力するために、
組織自体を改革していこうという内容で、具体的な事例や、
改革に向けてのステップが明示されており、読みやすい内容でした。

個人的に、一部の役員さんが「良い事をしている」という意識で結束しているが、
他の大多数の保護者の視点から、ズレが生じているために、スリム化にたどり着けないという事案は、
一番うなずけました。

一方的な、PTA組織の批判ではなく、多くの事例に基づき、
同意してくれる人を増やしていくニーズ調査からスタートする、
PTA改革のステップがわかりやすく解説されていることは、
PTA問題に悩んでいる親御さんには、参考になるはずです。

これは、絵本専門士としての活動にも同じ事が言えるかなと、
僕も、自分の活動が他の人から見たときに「ズレ」ていないか、
点検しながら、活動をしていきたいものです。


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